
言わずもがなかもしれないが、『ER−緊急救命室』は救急医療をテーマとした連続テレビドラマである。何を隠そう私はこのドラマシリーズの大ファンなのだけれど、なかでも9年目となる第9シーズンの第8エピソード、これは特筆に値するものだった。
というのもここで展開される一連の緊急手術のシークエンスは、これまで9年間にわたるERの一つの真骨頂といって良い凄まじく高い水準を行っているように思えたからだ。透徹したリアリズムに基づく医師、看護士らの振る舞いもさることながら、そのセリフや患者の様態の変化に即した効果音・BGMのテンポの良い展開が全体の流れにリズムを添え、電測器上のグラフやチューブ内を進む血液を追いかける近接ショットが画面にうねるようなムーヴメントをもたらしていく。
これらと並行してガラス窓を通して隣接する他のオペ室や廊下側で関連して起こる状況の変化も刻々と
続きを読む [文量:大]
posted by kushán at 20:57| 東京 ☀|
Comment(4)
|
TrackBack(0)
|
others
|

|