2005年02月15日

村上春樹 「偶然の旅人」(連作 東京奇譚集T)

murakami.jpg タイトルや筋書きはポール・オースターのようだけれど、あたりまえの話かもしれませんが文章は村上春樹そのものでした。彼の短編でよくあるように何か新しいことがここで試されているというよりは、核のあるらしき場所を囲うための杭の一本目という感じです。

 筋書きにくわえて筋立てもポール・オースターのよう。けれど読後感はまるで異なります。こんな感じで東京を舞台とする彼の連作がそれぞれ、レイモンド・カーヴァーのよう、ティム・オブライエンのよう、J・D・サリンジャーのよう、な流れで読めていけたならそれはそれで楽しいだろうなと想像します。職人芸を味わうように。そうはならないでしょうけど。

村上春樹 「偶然の旅人」 (連作 東京奇譚集T) 『新潮』 2005年3月号 掲載
posted by kushán at 09:36| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 文芸 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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